嫌味を言う人の心理13選&対処方法5つ

何かと嫌味を言ってくる人って周りにいませんか?

職場の上司や先輩・同僚、学生ならば部活の先輩や友人等から、遠回しにネチネチと嫌味を言われて嫌な思いをすることって一度はあるのではないでしょうか。

「こんな小学生でも分かることができないの?」

「みんな忙しいのに自分だけ早く帰るんだ?」

等々、ついつい余計な一言がイラッとさせますよね。

そこで今回は、男性女性問わずに、嫌味を言う人の心理嫌味を言われた場合の対処方法について解説しました。

日頃、身近にいる嫌味や皮肉を言う人に悩まされている方は、是非、参考にしていただければと思います。

嫌味を言う人の心理や原因について

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なぜ、いつもあの人は嫌味を言うのか。

その心理や原因は以下の理由が考えられます。

1.他人より上の立場にいたいという気持ちがあるから

他人の欠点を批判することで、心理的に自分は他人よりも優れているという優越感にひたりたいからというのが原因です。

いわゆるプライドが高い人や過度な負けず嫌いの人にこの傾向にあります。

また、女性同士の間だと、マウンティング女子という言葉もあるように、常に他の女子よりも「優位に立とうとして、自分が上だとアピールする女性がいます。

相手の欠点や短所を嫌味という形で批判することで、自分のポジションが上だと心理的に示したいという思いからくるケースです。

2.人を見下しているから

心理的に他人を見下し、自分のことを偉い人間と思っているからこそ、嫌味を言ってしまうというケースです。

人を見下しているからこそ、おかしな部分やダメな部分と思った事を堂々と批判することができます。

自分より下だと見下している人間を批判することで優越感で満たしたり、自分が出来る人間だという価値を再認識しているのです。

よくテレビのクイズ番組をみて「おバカタレント」というキャラで活躍されている方に対して、クイズに答えられなかったり失敗をすると、「バカだな」「こんなこともできないのか」と上から目線で見てしまう事はありませんか?

そういう感覚に近いと言えます。

3.喧嘩になることを避けたいから

喧嘩になるのを恐れて、遠回しに嫌味を言うという心理です。

自分が相手と喧嘩できるような立場でなかったり、文句は言いたいけど喧嘩は避けたいという場合に、嫌味という形で裏で反抗をしているというケースがあります。

また、これは、次の「4.直接批判するのが怖く、反論されるのを恐れているから」の心理にも関連してきます。

4.直接批判をするのが怖く、反論されるのを恐れているから

通常であれば、論理的に反論されてしまう内容にもかかわらず、どうしても相手を批判したいという心理から遠回しな嫌味を言うというケースです。

直接批判すると、正論を言い返されて負けてしまう。

けれども、嫌味の内容が遠回しだった場合は、内容をぼかしたり、考え方によっては嫌味とは断定できないギリギリの内容だと、相手は反論することができません

そういう、本来は筋が通っていない、けれども相手が反論できないというスキをついて攻撃しているという、姑息な嫌がらせとも言えるケースです。

5.自己愛が強く、完璧主義を求めることが原因

仕事がバリバリに出来たり、何事も器用にこなせるタイプの人の人に見られやすいのですが、「自分ならできるのに、なんでこの人はできないんだろう」と、他人に自分と同じレベルを求めるがゆえに、嫌味を言ってしまうというケースです。

職場では「お局様」と呼ばれる人にもこの傾向が見られやすいです。

「なんでできないの」という呆れ、疑問、そして「これは出来て当たり前」という自分の基準を中心に考えてしまう事から、このような事が起きてしまいます。

ただ、相手を馬鹿にしているというわけではなく、純粋にその人に「しっかりとできるようになってほしい」と思うがゆえに言っている内容が嫌味のように聞こえてしまうというケースも少なくありません。

6.嫉妬や妬みを感じているから

自分よりも優れている人、同じ立場なのに自分より優遇されている人、自分よりも幸せそうにしている人、そういう人に対して、嫉妬、妬みといった感情から嫌味を言ってしまうという心理です。

本来は羨ましいだけなのに、自分にはないものを腹立たしく思って、嫌味という形で批判して自分自身を納得させるというわけです。

イソップ寓話に「すっぱい葡萄(ぶどう)」という話がありますが、その話に似た状況とも言えます。

<イソップ寓話のあらすじ>

キツネが、たわわに実ったおいしそうなぶどうを見つける。食べようとして跳び上がるが、ぶどうはみな高い所にあり、届かない。何度跳んでも届かず、キツネは怒りと悔しさで、「どうせこんなぶどうは、すっぱくてまずいだろう。誰が食べてやるものか。」と捨て台詞を残して去る。

【引用:Wikipedia

7.かまってほしいから

よく小学生の男の子が好きな女の子に、ちょっかいをかけて気を惹くということがありますが、それと同じような感じで、かまってほしいという心理から嫌味を言うというケースです。

中には、好きな人に対してやきもちを妬いて、嫌味を言ってしまうケースも見られます。

8.嫌味を言う癖がある

周りに嫌味を言う人が多い等、今まで育ってきた家庭や友達環境等の影響で、嫌味を言うことが癖になっているケースがあります。

立場の弱い人を批判して当たり前、人に嫌味を言うのは悪い事ではない、そんな環境で育つと、もはや嫌味を嫌味と感じなくなってしまい、何かあれば当たり前のように人に嫌味を言ってしまうようになります。

9.余裕がなくストレスが溜まっているから

仕事などで忙しくて、余裕がなく、ストレスが溜まっている時、ちょっとしたことでもイラッとして、つい無駄な嫌味を付け加えてしまうというケースがあります。

例えば、職場の上司や、学校の先生が自分のことで精いっぱいな状態に陥っている時に、部下や生徒から簡単な質問をされたときに、「こんな簡単なこともわからないの?いい年して」というように言われてしまうというようなパターンです。

こういうケースでは、自分のことだけで手一杯なので、それ以外のことに関しては、つい拒否反応が出てしまい、本来思ってもいないような嫌味が出てしまうのです。

10.自分に自信がないから

心の底で、自分自身への劣等感を強く感じている場合は、それを払拭するために、他人を批判することで埋め合わせをしようとすることがあります。

そういう心理から、批判をしやすい、自分よりも立場が弱い人に対して、嫌味を言ったりしてしまうのです。

11.あなたに恨みがあったり、嫌いと思われているから

過去に、その人があなたに嫌な思いをさせられたとかで、あなたのことを恨んだりしている場合に、嫌味という形で攻撃しているケースがあります。

他にも、何らかの理由であなたがその人から嫌われているという可能性もあります。

今まで友好関係だったのに、急に嫌味を言うようになってきた場合は、このケースを考えてみましょう。

また、何らかの才能を発揮出来ていたり、周りからチヤホヤされていたり、かわいがられている人も、実は裏で妬みの対象となりやすいです。

その場合は、嫌味に関しては、成功者の勲章程度にとらえておくようにしましょう。

12.視野が狭く、自分中心の考えしかできないから

「こうであるべき」「◯◯をする人はダメな人」というように、世間から見ると非常に物事を考える視野が狭く、杓子定規なタイプな人。

そういう固定観念の強い人は、相手がなぜそのような行動をしたのかという裏の事情を考えることができないので、一つ納得できないことがあれば、すぐに相手が間違っていると思ってしまい、批判がてら嫌味や皮肉を言ってしまいます。

言い方を変えると、相手の立場になって物事を考えることができず、常に自分中心の考えでしか動くことができないのです。

なので、自分の考えからずれている人をすぐに批判してしまったり、自分の価値観を無意識に押し付けようとしてしまったりするのです。

13.コミュニケーションが下手だから

相手自身のコミュニケーション能力が低いことが原因のケースです。

そういう人は、自分では普通に会話しているつもりなのに、他人からすると嫌味を言っているようにしか聞こえないという傾向にあります。

そのような人は、どういう言葉が人を傷付けるのかとか、相手に言ってはいけない内容が分からないのです。

本人は自覚がないのに毒舌と言われると嘆いている人、デリカシーがない、空気が読めないといった人がこれに当てはまります。

このようなタイプの人は普段から他人とトラブルを多く起こす傾向にあります。

<このケースの対処方法>

相手のコミュニケーション能力が低いという事が分かれば、あなたが、その人に対する見かた、接し方が変わってきます。

実は、こういう人の場合、根は良い人という可能性もあります。

そのためには、その人が周りからデリカシーがない、空気が読めないといった評判がないかどうかとか、自分以外の人にも同じような嫌味を言っていないか等をチェックして判断するようにします。

もし、あなたがその人と、友好な関係で何でも意見を言える仲なのであれば、どういう言葉や発言が人を傷つけたり不愉快にさせるのかということを、優しく丁寧に教えてあげましょう。

あくまで優しさを持って、かつ真剣に伝えることが大切です。

伝え方を間違えると、逆に喧嘩になったり、その人自身をコミュニケーション障害だと悩ませて追い込むことになりかねないので、細心の注意が必要です。

もし、それがめんどくさかったり、そのような意見を言えるような相手でない場合は、「かわいそうな人」と思うようにし、嫌味をさらっと流すようにしましょう。

嫌味を言う人への対処方法について

A photo by Alexander Shustov. unsplash.com/photos/2FrX56QL7P8

では、次に嫌味を言われることに対しての対処方法を見ていきましょう。

1.言われた嫌味の内容をじっくりと向き合う

その嫌味の内容を一度、冷静に向き合ってみましょう。

なぜかというと、本当に自分の落ち度が原因で、そのような嫌味を言われていることがあるからです。

自分に落ち度がある場合は、今後も同じように嫌味を言われる可能性もありますし、逆にその落ち度を解消することで、今後嫌味を言われなくなることもあります。

場合によっては、実は、その人の伝え方がヘタクソで嫌味に聞こえるだけで、実際にはあなたのためを思ってアドバイスをしてくれていることもあります。

嫌味を言われると腹が立ちますし、相当イライラします。

しかし、怒りの感情がある内は気づかなかったけれども、冷静に言われた内容と向き合ってみることで、別の隠された真意が見えてくることがあるのです。

また、その人自身がなぜそのような嫌味を言うのかという事に関しても余裕があれば考えてみましょう。

・本当は自分に期待してくれている人なのか

・単に自分のことを嫌っている人なのか

・嫌味を言ったのは、たまたま、その人自身が余裕がなくパニックな状態だったからなのか

・もしかすると、その人が、ただのコミュニケーション下手なだけなのか

と言った感じで、その人の性格・特性、そして自分とのこれまでの関係を考えると、色々見えてきます。

自分を成長させるためにも、まずはその人との関係や嫌味の内容と向き合うことも大切です。

けれども、そんな余裕がない、もしくはどう考えても相手がおかしいと思う場合は、次の2以降の対処法を取るようにします。

2.かわいそうで残念な人・・・と思う

他人から見て、嫌味を言うことに関しては何のメリットもありません。

逆に嫌味を言うデメリットに関しては、

・嫌われる

・信用をなくす

・気の小さな人間と思われる

等々、マイナスのことばかりです。

そういったことも分からないその人を哀れに思い、心の中でかわいそうな人と考えるようにすると、イライラしたりストレスになることなくなります。

3.感謝する

嫌味の内容を逆にプラスの発想に切り替えて、「この人のおかげで人間として成長できそう」「あなたみたいな人になってはいけないと、いい例を見せてくれて勉強になる」と感謝するようにします。

「嫌味を言うと、他人からは、こんなに残念な人に見えるんだ」と、悪い例のサンプルをタダで勉強させてくれていると思うようにすると、不思議と今までと別の見かたができるようになります。

4.プログラムが壊れたロボットがアドバイスをくれていると思う

まず、嫌味を言ってくる人のことを、言語のプログラム(話をするシステム)が故障しているロボットだと思うようにします。

そして嫌味の内容を、「内容はめちゃくちゃだけど、これはプログラムが壊れてるから仕方がない。けれども自分のために一生懸命アドバイスしようとしてくれているんだね」と思うようにします。

そうすることで、嫌味をさらっと流せるようになります。

5.世界人口73億人の中のたった一人の発言にすぎないと思う

世界中には、現在73億人以上いますが、その中で、たった一人の言葉にすぎず、そんな人間のせいで振り回されるのはばかばかしいと思うようにします。

世界は広い、目の前のおかしな人に振り回されるのは人生もったいないと考えれば、嫌味の内容をスルーしやすくなります。

どんな人が嫌味を言われやすいのか

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どんな人が嫌味を言われやすい傾向にあるのかというと、一般的には、嫉妬や妬みを持たれやすい

・容姿がいい

・スポーツ万能

・勉強ができる

・周りからチヤホヤされている

・いろんな人からかわいがられている

というズバ抜けた才能を持っている人や、

・おとなしくて、嫌味を言われても言い返せない

・中々、物事を上手く進められない

・人づきあいが苦手

といった不器用なタイプという2パターンが考えられます。

これは「嫉妬」や、「人を見下す」という人の醜い心理からきています。

あなたも誰かに嫌みを言っていないかに注意

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人に嫌味を言われるのは、大変不愉快ですよね。

けれども、あなたも誰かに知らず知らずの内に嫌味を言っていないかを注意することが必要です。

自分が言われて嫌な事を、気が付けば同じ内容を他人に言っていたなんてこともありえます。

嫌味を言う人の心理のまとめ

今回は、嫌味を言う人の心理とその対処方法についてお話しました。

・人を見下したい

・自分中心の考えしかできない

・余裕がない

・嫌味を言うのが癖になっている

・伝え方が下手

こういう心理や原因によって、人は嫌味を言い、それと同時に嫌な思いをする人が出てくるとお分かりいただけたのではないでしょうか。

もしも、あなたも嫌味を言われた場合は、この記事の対処方法を参考にして、臨機応変に対応するようにしてみて下さい。

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